WordPressを始めようと思って調べると、多くの解説動画や記事では最初にレンタルサーバを契約して公開環境で始める方法が紹介されています。
もちろん実際に公開するならレンタルサーバは必要です。
ただ、勉強目的で始める場合は少し気になる点もあります。
・月額費用が掛かる
・作業が進まなくても費用が発生する
・本番環境なので失敗しづらい
・一つのサイトしか試しにくい
実際、自分も最初は「触りながら覚えたいのに、料金が発生しているから急がなきゃ」と感じることがあり、落ち着いて勉強しにくいと感じました。
そんな中で知ったのが、XAMPP(ザンプ)を使って自分のパソコン上にWordPress環境を作る方法です。
これを使えば、公開せずに無料で何個でもWordPressサイトを作って試すことができます。
今回は、その考え方と準備手順を整理します。
まずはWordPressが動く仕組みを理解する
WordPressは、実は単独では動きません。
最低限、次の3つが必要です。
① WordPress本体のファイル
画面表示や管理画面の仕組みが入っているファイルです。
② データベース
記事や設定内容を保存する場所です。
③ PHPを動かすWebサーバ
WordPressのプログラムを実行する役割です。
普段契約するレンタルサーバは、
Webサーバ
データベース
をまとめて提供してくれています。
XAMPPを使うと何ができる?
XAMPPを使うと、レンタルサーバが担当している機能を自分のパソコン上に用意できます。
XAMPPには主に次のものが含まれています。
Apache(Webサーバ)
MySQL(データベース)
PHP(プログラム実行環境)
つまり、
自宅のパソコンを一時的にレンタルサーバの代わりにできる
というイメージです。
ただし、公開サーバではないため、
× インターネット上へ公開はできない
〇 自分のパソコンだけで無料で学習できる
という違いがあります。
中身を理解して、「公開したい」と思った段階でレンタルサーバへ移行すれば十分です。
WordPressをローカル環境で動かす準備
① XAMPPをインストールする
まずはXAMPPをインストールします。インストール後、作業フォルダが作成されます。
② htdocs配下にサイト用フォルダを作成する
今回は例として、
xampp/htdocs/site1
というフォルダを作成します。
③ WordPressファイルを配置する
ダウンロードしたWordPressファイルを、
site1
フォルダの中へコピーします。
ここまでで、ファイル側の準備は完了です。
データベースを作成する
次はWordPressが保存先として使うデータベースを用意します。
① ApacheとMySQLを起動する
XAMPP Control Panelから、
Apache
MySQL
を起動します。
② phpMyAdminを開く
MySQL起動後、管理画面(phpMyAdmin)へアクセスします。
phpMyAdminは、MySQLデータベースを画面上で操作できるツールです。
本来はコマンド入力で行うデータベースの作成や設定変更を、ブラウザ上から分かりやすく操作できるようにしたものです。
WordPressを動かすために必要なデータベースを、初心者でも扱いやすくしてくれます。
③ データベースとユーザーを作成する
ここで、
データベース名
ユーザー
パスワード
を作成します。
この情報は後でWordPress初期設定時に使用します。
複数サイトを管理しやすくする設定
設定するものは次の2つです。
① hostsファイルを編集する
ローカルURLとパソコン内の接続先を紐付けます。
例:
site1.local
↓
127.0.0.1
② httpd.confを編集する
Apache側でフォルダとURLを関連付けます。
こうすると、
localhost/site1
ではなく、
site1.local
のように管理できます。
WordPressを起動して初期設定する
準備が終わったら、ブラウザからアクセスします。
ブラウザのURL部分にsite1/wp-adminと打ち込むと初回のみセットアップ画面にアクセスします。
以下を順番に登録します。
サイト名
管理者ユーザー
パスワード
メールアドレス
登録が完了すると、WordPressの管理画面に入れるようになります。
ログインするときは、
site1/wp-admin
または
site1/wp-login.php
からアクセスできます。
さらに、インストール作業をもう一度体験したい場合や、別の内容で新しくサイトを作って試したい場合も簡単です。
htdocs 配下に新しく site2 フォルダを作成し、あわせて hostsファイル と httpd.conf に設定を追加するだけで、新しいWordPress環境を作成できます。
例えば、
site1:テーマや基本機能の学習用
site2:カスタム投稿タイプやPHPの検証用
site3:WooCommerceの練習用
というように用途ごとに環境を分けることもできます。
ローカル環境であれば月額費用を気にする必要もないため、失敗を恐れず何度でも作り直して試すことができます。
思いついたことをすぐ試せることが、XAMPPで学習する大きなメリットです。

